映画「大怪獣のあとしまつ」ネタバレ感想
観てきました。



まず結論から。

2/4の公開初日、酷評がかなり目立ちました。
私自身は、そこまでボロクソにけなされるほどひどくはない、と思います。
かといって、絶賛できる作品でもない。

普通にイマイチ、100点満点なら45点の作品かな、と。

「シン・ゴジラ」のような真面目な国防映画を期待するより、
怪獣の死体に右往左往する人間たちの、下ネタたっぷりのギャグコメディ、
と頭に入れておくと、そこそこ楽しめます。

◎まず一言
主人公・帯刀アラタの正体がウルトラマン(的な光の巨人)なら、
この話5分で片付くよね。
そういうのを笑って許せる人向け。


◎作品の特徴
とにかく下ネタが多い。
浦安鉄筋家族並みに多い。

・限りなくゲロに近いウ◯コ
・陰毛で石けんを泡立てるとよく泡立つ

など、多数。
下ネタセリフを要所で入れているため、テンポが悪い。
そしてスベッている。
スベり芸を楽しむ映画とすら思う。

特に、

・染谷将太さん演ずるYoutuberが怪獣の体液を浴び、全身からキノコが生える
・彼の股間を手で隠した土屋太鳳さんが「アレは別のキノコ」と言う

は、人を選ぶギャグシーン。

とにかく、居酒屋のおっさんの会話レベルで下ネタが連発するので、
そういうの苦手じゃない人向けですね。


◎まとめ
公開初日から、SNSでは「いかにこの作品をこき下ろすか」の
大喜利が始まっている。

マニアの業というものを感じますね。
怪獣映画や特撮映画となるとファンの目も肥えてるので、
どうしてもハードルが高くなるのです。

「大怪獣のあとしまつ」にみんな期待しており、
ガッカリさせられた方が多いのでしょう。
でも、「シン・ゴジラ」のような語り草になる作品が、
そんなポンポン出てくるはずもない。

「怪獣映画はこうあるべき」等のこだわりがなければ、
「大怪獣のあとしまつ」は楽しい映画です。


◎登場人物雑感
◆帯刀 アラタ(演:山田涼介)
いちおう主人公。
「いちおう」というのは、この映画は群像劇に近いから。
2年前、光に包まれて「ウルトラマン的な何か」になったらしいけど、
それは作品の最後まで伏せている。

◆雨音 ユキノ(演:土屋太鳳)
アラタの元カノ。
既婚者だが、今でも未練たっぷり。
それはいいのだけど、キスシーンいる? とは思う。

「フェッフェッフェッ」と笑う土屋太鳳さんは、
一見の価値あり。

◆ブルース/青島 涼(演:オダギリジョー)
爆場のプロフェッショナル。
大怪獣を海に押し流すため、
ダムの堤防を爆破するミッションを行う。

ユキノの兄。

それはさておき、ヒゲの得体のしれないおっさん役をさせたら
オダジョーの右に出る人はいない。

◆雨音 正彦(演:濱田岳)
ユキノの夫。
生物研究所? の女性と濃厚キスシーンあったけど、
そのシーンいる? と思う。
つまり夫婦そろって不倫している。

◆椚 山猫(演:SUMIRE)
ラストで飛んでくるミサイルをロケットランチャー? で撃ち落とすという神業を見せる。

◆西大立目 完(演:西田敏行)
総理大臣。
全然まとまらない大臣たちにお疲れ気味。

西田さんが元気だったら何でもいです。

◆蓮佛 紗百合(演:ふせえり)
出しゃばりの環境大臣。
ユキノの上司。

名前からして、蓮舫さんと小池百合子さんを意識しているのは明らか。

◆杉原 公人(演:六角精児)
ぐるぐる回ってる官房長官。

◆真砂 千(演:菊地凛子)
国防軍大佐。
大怪獣凍結作戦の指揮官。

「冷凍ミカンは苦手」という唐突な告白を行うが、
特にその後の展開とは関係ない。

国防軍とは、たぶん自衛隊のことですね。

◆八見雲 登(演:松重豊)
町工場の社長。
大怪獣の排出するガスの処理方法を、
特務隊に提案する。

ただの町工場の社長が、
どうして特務隊の作戦本部に入れる許可をもらったのかはナゾ。
そういう細かい事は気にせず、
松重さんをチョイ役で使うぜいたくぶりを楽しむのが吉。

◆武庫川電気(演:染谷将太)
いわゆるYoutuber。

再生回数1億をもくろみ、
国防軍の監視の目をくぐって大怪獣の死体に近づくが、
体液を全身に浴びて死亡。
全身にキノコを生やす悲惨な目に。

世間一般の思っているであろう、Youtuber像そのまんまの人。

◆?(演:森田ガンツ)
むかし、劇団まるだし「広報まるだ」という舞台で見た方。
劇団まるだし「広報まるだ」

クレジットには出てきましたが、
何役かはわかりません。


◎スタッフ
◆三木聡(監督・脚本)
「ダウンタウンのごっつええ感じ」
「笑う犬の生活」
「トリビアの泉」
など、バラエティの構成作家をされた方。

映画も同じギャグタッチになるのは当然ですね。

◆野口光一(VFXスーパーバイザー)
佛田洋(特撮監督)
若狭新一(怪獣造形)

大怪獣の造形など、特撮パートは良かったです。

それが小ネタ連発の人間ドラマとミスマッチだった感あり。
| 映画 | 16:20 | comments (2) | trackback (0) |
コメント
kyazさん、読んでいただきありがとうございます(*^-^*)

残念ながら、その程度の低い笑えない下ネタが続きます。
山田さんほか、主要キャストの皆さんはカッコいいんですが、下ネタが打ち消してしまっている。
観られるなら、かなりハードルを下げて映画館に行かれるのがいいと思います(+_+)
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 22/02/06 19:02 | GifWEwd2 |
感想ありがとうございます(^^)怪獣映画ファンの人達が文句言ってるだけで、気軽に映画を楽しみたいだけなら大丈夫かなと思っていたんですけど。コメディ映画好きだし。あまりにも批判している人が多いので心配になって、こちら覗きにきました。ネタバレ感想読むのは惣一郎さんのが初めてです。下ネタ満載がネックですね。下ネタ嫌いじゃないけど程度の低い笑えない下ネタは最悪です。三連休に見るつもりだったのですが、どうしよう?悩む( >_< )
| kyaz | EMAIL | URL | 22/02/06 17:27 | T43Y.EVk |
コメントする
コメント受付を停止します。海外からスパム投稿が多いため。
この記事のトラックバックURL
http://kodawari.sakura.ne.jp/blogn/tb.php/2849
トラックバック


  
CALENDAR
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       
<<   03 - 2024   >>
LOGIN
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASS:
CATEGORIES
ARCHIVES
COMMENTS
TRACBACK
PROFILE
OTHERS
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん