河原和音「先生!」名ゼリフ10選
河原和音先生の名作「先生!」の映画化記念ということで、
作品の名ゼリフをチョイスしてみました。





先生! (1) (マーガレットコミックス)



先生! (1) (集英社文庫―コミック版)


◎おことわり
勘違いするなカカロット(なぜかベジータ風)。
俺は映画を盛り上げたいわけじゃない。

「青空エール」のときもそうでしたが、
好きな漫画の実写化はまったくワクワクしません。

映画の2時間枠に収める以上、
漫画とは別のものになるのは明白。

スタッフや役者さんには申し訳ないですが、
映画そのものの出来や興行的な成功・失敗はどうでもいいです
(めんどくさいファン心理)。

ただ、映画化で過去の作品がクローズアップされるのはよい事です。
映画がきっかけで「先生!」を読む方のために、
ファンがやれることをやっておこうじゃないか
(おまえ何様だよ)。

直接的なきっかけは、

“先生”生田斗真と“生徒”広瀬すずが恋に落ちる!「キュンキュンを超えて、ギュンギュンする映画」 - エキサイトニュース(1/2)

この記事の見出しですかね……。
「ギュンギュン」とか、サブイボが立つ擬音いらないから。
素直に原作の名フレーズでも紹介しなさいよ。

でもそんなめんどくさいことしないよね!
1つの記事にそんな手間暇かけないよね!
じゃあ私がやってやるよ!(何様)
というのが記事作成の動機です。

まえおきはこのぐらいにして、本題いきます。


「高校生は 大人じゃないけど なんにも決められない年じゃないよ
自分が誰を好きかくらい ちゃんとわかってる」

(響・MC版単行本1巻)

「先生!」というのは、全体的に若さゆえの青さや痛々しさ(良い意味で)が漂う作品ですが、
このセリフはその最たるものですねー。


「人の心を 頭で何とかしようなんて
本気で思ってるからだ」

(伊藤先生・MC版単行本第11巻)

策を弄して伊藤先生と響を別れさせようとした(でもダメだった)
白川さんへのセリフ。

中島先生がらみのエピソードもそうですが、河原先生の漫画は一貫して
「手練手管やテクニックではなく、正々堂々と恋愛対象にぶつかれ」という
強いメッセージを感じる。


「わかりました それなら僕は残り半年
彼につめこむだけつめこんで 親御さんが望むような大学に入れましょう
無感動で無目的な子供になってもいいなら そうしましょう」

(伊藤先生・MC版単行本第14巻)

浩介の父親の「いい大学に行ったほうが人生の成功のためだ」に対する回答。

正解がなにかどうかはさておき、
先生と主人公の親たちによる貴重な大人同士の掛け合いですね。

少年・少女漫画って親の影が薄いのはよくある事なんですが
(高校生から1人暮らしという設定にしたりする……実際あることだけど)、
河原先生は描くべき時はちゃんと描くのが好き。


「なんかさあ 先生たちって
大人なのに赤ちゃんみたいなところがあるよねえ
難しいことは言えるのに 簡単なことが 全然言えなかったりするんだね」

(響・MC版単行本第13巻)

このセリフと同時進行で、浩介と中島先生のむにゃむにゃがある。


「いや やります
やりますよ だってもー つきあってるんスよー!?
両想いなんスから!?」

(渚・MC版単行本第11巻)

「男女2人きりの状況になったらするかしないか」という浩介の問いに対して。

男性の生理といいますか、欲に関して避けない。
なおかつ、直接的なキーワードを使わないのが河原先生のいいところ。


「男なんか結局 弱い女の所へ行っちゃうんだから
……気をつけなさい 無意識にそういう女をつくってる
そういう女(ひと)も いるのよ」

(中島先生・MC版単行本第3巻)

「大人ぶった嫌な女」こと中島先生ですが、
こんな風に響にアドバイスしたり、案外もろいことがわかり、親しみが出てくる。
でもめんどくさい人。浩介が辛抱強く付き合えるかどうかは正直疑問


「人がどうして大人になるか考えたことあるか
誰にでも 過去はあるんだ」

(伊藤先生・MC版単行本第8巻)

中島先生がめんどくさい女になった理由を、浩介に説明した際のセリフ。
忘れがちですが、誰しも子ども時代等があるわけですよ。


「おまえは直球だけ待って
無心で振り抜け」

(伊藤先生・MC版単行本第9巻)

その6から続くシーンの締めくくり。
この後、浩介はセリフだけパクる。


「おまえは藤岡に嫉妬してただけなんだよ
響をとられんのが怖くて 傷つく前に逃げだしただけなんだよ
素直にそう言やいいのに 大人のふりするから こじれんだよ」

(浩介・MC版単行本19巻)

作品最後の当て馬・藤岡くんに響がなびいてた頃のセリフ。
浩介が殴りながら伊藤先生にお説教。
展開がこじれた時に便利な浩介。

河原先生は「浩介と千草は動かしやすかった。後半は頼りすぎた
その時の反省で『脇役に頼りすぎないように』というのは意識している」と
後年のインタビューで話しています。

河原和音キュン泣きメモリアル(エンタミクス2016年10月号)


「目的はパリ 目標はフランス軍てのも難しいんだよ」
(伊藤先生・MC版単行本何巻か忘れました)

戦争に関する名言らしい。
社会科教師らしいセリフ。

ぐぐったら目的と目標が逆になってるページもあり、
意味はよくわからんが、何だか学がありそうでカッコイイでしょう。


以上です。

「あのセリフがねーじゃねーかゴルァ」って人は、
コメントにどうぞ。


◎リンク
漫画・本 河原和音「素敵な彼氏」
漫画・本 河原和音「青空エール」
漫画・本 その他の河原和音作品

最近のインタビュー、対談記事
河原和音キュン泣きメモリアル(エンタミクス2016年10月号)
大澤聡・河原和音「少女マンガに対話を学ぶ」(kotoba2016年秋号)
須賀しのぶ・河原和音「高校野球は、やっぱり特別なんです」(青春と読書2016年8月号)
| 漫画・本::その他の河原和音作品 | 16:37 | comments (0) | trackback (0) |
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