須賀しのぶ・河原和音「高校野球は、やっぱり特別なんです」(青春と読書2016年8月号)
集英社の出版PR誌「青春と読書」に、
小説家・須賀しのぶ先生と河原和音先生の対談が載ってました。
計6ページ。


青春と読書 2016年8月号


(出版PRというのは、つまり集英社の出版物の宣伝です。
「青春と読書」自体は小冊子です)

河原先生は、須賀先生の高校野球小説
「雲は湧き、光あふれて」
「エースナンバー 雲は湧き、光あふれて」
の表紙絵を手がけています。

対談も、高校野球に絡めているくだりが多いですね。

印象的なくだりを一部紹介します。

河原先生の作品の感想は下記。
漫画・本 河原和音「素敵な彼氏」
漫画・本 河原和音「青空エール」
漫画・本 その他の河原和音作品

◎対談(一部抜粋)
河原 『青空エール』は吹奏楽部だった方に教えていただきながら描きました。
どこにでも対立ってあるんですね。
須賀 木管は態度がでかいんです。私も木管でした、すみません。
河原 なぜだろう。
須賀 数にものを言わせているんですかね(笑)。
青空エールの部員では、香織先輩が好きでした。
辛辣だけど、わかるところはいっぱいある。


香織先輩は実にいやーなキャラクターでした。
そして、嫌な人のまま退場する。
でもそこが人間くさくていい。

19巻という長い話の中で、
香織先輩がつばさをいびるあたりが一番面白かったかもしれない。


須賀 私は、微妙な感情の揺れを掬い取るのに最も優れた分野が少女漫画だと思うんです。
少女漫画は、登場人物の悩みをできるだけリアルに解決しようとしますよね。
少年漫画だったら拳でいくところを、
あるいは野球漫画だったらスペシャルな一球によって終えるところを、
彼女たちは、例えば部活の対立を、
言葉や現実的な行動で和解にもっていこうとする。


これこれ。
私が少年漫画、オトコ向けの漫画に飽きて、
少女漫画を読みふけっている理由がまさにここに書かれている。

少年漫画は、良くも悪くも単純で荒っぽいんです。
その分、わかりやすさはありますけどね。


須賀 『青空エール』は19巻もありますが、
お話をきっちり決めてから描かれているんですか?
河原 いやもう全然。
ある程度考えて、あとは、その時その時という感じですね。



河原 『青空エール』を描いているとき、審判の動きがわからなくて苦労したんです。
編集長は男性で、普段は担当編集者さんに何もおっしゃらないようなのですが、
この漫画のときは「ここの動きがおかしい」とか指摘が入ったようで。


9点差で5回コールドになってるところ等も指摘して欲しかった……
(ほんとは10点差)。
野球漫画じゃないから仕方ないね、とは思いつつも、
細かいところが気になったのは確か。

審判の動きフェチな方は、「クロックワイズ・メカニクス」で検索してみると面白いですよ。
すごく難しいけど。


◎「青春と読書」公式サイト
詳しくはこちらで。
青春と読書
| 漫画・本::その他の河原和音作品 | 00:37 | comments (2) | trackback (0) |
コメント
hiroさん、コメントありがとうございます(^o^)

野球面については、
詳しい方にチェックしてほしかったな、と思う時はありました。

作品での試合の空気自体は好きなんです。
つばさが甲子園の広さを感じるところや、山田の公式戦のほろ苦いエラーとか、
いいですね。

審判は私もほとんどさっぱりです。
甲子園でジャッジできる方はすごいと思いますね。
そのプレッシャーは想像つきません(+_+)
| 惣一郎 | EMAIL | URL | 16/10/06 10:06 | Y945Kht2 |
こんにちは。

そうですね、野球のルールは、メジャースポーツだけに、
間違うとすぐわかってしまう人が多いから、
間違ったまま発表されてしまうと残念ですよね…。
でも、審判の動きは私もよくわからず。
野球はみるだけで、フィールドに実際に立って野球したことはないもので…。
何となくみていてもスルーしてしまう気がします、審判。
実地経験があると違うんでしょうね。
| hiro | EMAIL | URL | 16/10/05 19:06 | hP5fGcVs |
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