1978年春、静岡県立浜松商野球部監督として全国制覇。最近では2007年春に優勝した常葉菊川野球部の総監督として知られている磯部修三氏の自伝。
自身のことはあまり語らず、ほぼ野球指導者としての半生を振り返っている。
そのスタイルは、読んだ限りでは「変幻自在」。自分のスタイルに選手を当てはめるのではなく、選手個人の持ち味を生かす。さらには選手自身に考える力をつけさせ、試合で練習以上の力を引き出す。その戦いぶりはテンポのいい文体とあいまって非常に面白い。
また常葉菊川といえばバントなしの攻撃的野球で知られるが、その下地を作ったのが2000年から06年まで監督だった磯部氏。今や全国レベルの菊川野球の原点を知りたい人におすすめ。
『当たり前』の積み重ねが、本物になる 凡事徹底-前橋育英が甲子園を制した理由(荒井直樹/構成・田中夕子/カンゼン)
甲子園最高勝率 PL学園・中村流超エリート育成論(中村順司/ベースボール・マガジン社)
野球と私(前田祐吉/青蛙房)
感涙の闘将 大学球界をけん引する指揮官の挑戦(河原井正雄/ベースボール・マガジン社)
白球に乾杯(瀧正男/中央公論新社)
バントからフルスイングへ 高校球児たちと目指した栄光の甲子園(磯部修三/ひくまの出版)
鹿実野球と久保克之(久保克之・政純一郎/南方新社)
岡山県立岡山城東高校 城東野球の軌跡(山崎慶一/山陽新聞社)
エンジョイ・ベースボール 慶応義塾高校野球部の挑戦(上田誠/NHK出版)
球心いまだ掴めず 駒大太田野球500勝の真実(太田誠/日刊スポーツ出版社)
ベースボールの力(牧野直隆/毎日新聞社)
甲子園に賭ける(鈴木春祥/新潟日報事業社)
白球は奇跡を喚んだ 松坂大輔と青春群像(渡辺元智/報知新聞社)
青い空 白い雲 甲子園高校野球放送42年(植草貞夫/講談社)
やればできるぞ甲子園(神前俊彦/徳間書店)
立ち上がれ ふり向くな -“横浜野球”に捧げた熱情の半生記(渡辺元/報知新聞社)