戦前の中京商を知る、数少ない存命者の瀧正男さんの自伝。読売新聞中部版に連載された記事を書籍化したもの。
著者は1921年生まれ。1938年春、中京商センバツ初優勝は捕手。鉄腕と呼ばれたエース野口二郎の球を受けた。
戦後は同校監督として2度の全国制覇。その後中京大では1956年から83年まで監督をつとめ、70年には選手権優勝。
アマでの実績の高さからサンケイ(現ヤクルト)から監督の打診があったというエピソードまである。
教え子は中山俊丈、木俣達彦、山内一弘、裁弘義(沖縄水産監督・故人)とそうそうたる顔ぶれ。
ページ数157と短めなのが難点で、一つ一つのエピソードも淡々と書かれている。連載時は文字数が限られてにしても、加筆が欲しかった。
写真が豊富なのはありがたいところ。
『当たり前』の積み重ねが、本物になる 凡事徹底-前橋育英が甲子園を制した理由(荒井直樹/構成・田中夕子/カンゼン)
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白球に乾杯(瀧正男/中央公論新社)
バントからフルスイングへ 高校球児たちと目指した栄光の甲子園(磯部修三/ひくまの出版)
鹿実野球と久保克之(久保克之・政純一郎/南方新社)
岡山県立岡山城東高校 城東野球の軌跡(山崎慶一/山陽新聞社)
エンジョイ・ベースボール 慶応義塾高校野球部の挑戦(上田誠/NHK出版)
球心いまだ掴めず 駒大太田野球500勝の真実(太田誠/日刊スポーツ出版社)
ベースボールの力(牧野直隆/毎日新聞社)
甲子園に賭ける(鈴木春祥/新潟日報事業社)
白球は奇跡を喚んだ 松坂大輔と青春群像(渡辺元智/報知新聞社)
青い空 白い雲 甲子園高校野球放送42年(植草貞夫/講談社)
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立ち上がれ ふり向くな -“横浜野球”に捧げた熱情の半生記(渡辺元/報知新聞社)