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発売:1982/3
横浜高校野球部監督・渡辺元(現・元智)氏が、1980年夏の優勝を期に出版した本。愛甲猛らを擁して全国制覇を果たすまでの半生をつづっている。
優勝するまでの過程は、氏があとがきに書かれているように型破りである。
プロを目指したが、故障で断念した現役時代。目標を見失い、酒とケンカに明け暮れた工員生活。
母校の監督になり、部員にスパルタで接するも結果は出ない。センバツ優勝するも夏は予選で負けて、北海道へ逃げ出したこともある。
ここまで人生の苦楽を赤裸々に書く人も珍しいが、そこが渡辺監督の人気の秘密かもしれない。
もう一つ印象に残るのは控え投手だった川戸選手。愛甲の影に隠れた2番手が、練習を重ね優勝のマウンドに立つまでのくだりは必見。また表紙を飾るのも川戸選手。
『当たり前』の積み重ねが、本物になる 凡事徹底-前橋育英が甲子園を制した理由(荒井直樹/構成・田中夕子/カンゼン)
甲子園最高勝率 PL学園・中村流超エリート育成論(中村順司/ベースボール・マガジン社)
野球と私(前田祐吉/青蛙房)
感涙の闘将 大学球界をけん引する指揮官の挑戦(河原井正雄/ベースボール・マガジン社)
白球に乾杯(瀧正男/中央公論新社)
バントからフルスイングへ 高校球児たちと目指した栄光の甲子園(磯部修三/ひくまの出版)
鹿実野球と久保克之(久保克之・政純一郎/南方新社)
岡山県立岡山城東高校 城東野球の軌跡(山崎慶一/山陽新聞社)
エンジョイ・ベースボール 慶応義塾高校野球部の挑戦(上田誠/NHK出版)
球心いまだ掴めず 駒大太田野球500勝の真実(太田誠/日刊スポーツ出版社)
ベースボールの力(牧野直隆/毎日新聞社)
甲子園に賭ける(鈴木春祥/新潟日報事業社)
白球は奇跡を喚んだ 松坂大輔と青春群像(渡辺元智/報知新聞社)
青い空 白い雲 甲子園高校野球放送42年(植草貞夫/講談社)
やればできるぞ甲子園(神前俊彦/徳間書店)
立ち上がれ ふり向くな -“横浜野球”に捧げた熱情の半生記(渡辺元/報知新聞社)