芦田宏直「努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論」
ロゼッタストーン社より、2013年9月発行。


努力する人間になってはいけない 学校と仕事と社会の新人論


著者は大学教授。専門学校長や大学学長などを歴任している。

494ページの分厚い本で、内容は多岐にわたる。

・専門学校生向けのメッセージ
・学校長としての教育論
・一児の父としての子育て論
・ツイッターからみる社会論?

後半の大半を占めるツイッター論は難解でしたが、前半は読みやすく、なるほどと思うところもあり。
学生向けへのメッセージが中心ですが、社会人が読んでも得るところはあります。

全てを読もうと思わず、目次で興味をひかれる部分だけつまむのがよいでしょう。

◎タイトルの意味
要約すると『努力するな、考えろ。今までのやり方を変えろ』ということ。

遅くまで残業して(=努力しても)仕事が終わらない・うまくいかないのは、やり方に問題があるから。
ただ時間をかけるのではなく、やり方を見直しなさい、というのが著者の主張。

一理ある。
いい意味で楽をしよう、とは常々思うところです。
特にシステム開発は、発想次第でいくらでも楽ができると思う。


◎社会人になってからビジネス本を読むな
勉強についての一説で、
「ビジネス本を会社員になってから読むのはただの勉強しているアピールに過ぎない。
本は学生のうちに読み込め」
という趣旨のことが書いてある。

そういえば、ビジネス本を読んでも苦痛なことが多いのだが、
同僚や上司へのポーズになっていたから、苦しかったのかもしれない。

さて、となるといい大人になってからビジネス書を読んでも遅いことになる。
じゃあどうするかは書いてません。
それこそ、考えろということでしょう。


◎肩書と人間性は無関係
芦田宏直という人物は、奥付によると教育界では実績のある方のようです。

ただ、新幹線の指定席でゴネるという、しょうもないトラブルも起こしています。
ご本人がツイッターでJRにぼやいたことで、ネットでは有名のようです。

【芦田宏直】炎上哲学者芦田宏直(@jai_an)の桑原批判Tweetが大炎上(新幹線が嫌いで労働省や文科省の委員を歴任) - お墨付き!
この方は自家用ジェットでも買った方が良さそうですね。

教育者・哲学者であっても、分厚い本を書き上げる人であっても、
結局タダの人、というところでしょうか。

ということで、「こんな考えもあるか」程度の軽い気持ちで読むことです。
「人生の師となる書」だなどとは思わない方がよろしい。
| 漫画・本 | 10:15 | comments (0) | trackback (0) |
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