1965年夏、甲子園初出場初優勝を達成した三池工業の戦いぶりをえがくノンフィクション。主役は監督の原貢氏。
原貢といえば、東海大相模や東海大を指導し、息子の辰徳との親子鷹も有名である。
しかし、どんな戦法を好み、どんな指導をしたのかはあまり知られていないように思う。息子が監督になったせいもあって、すでに過去の人の印象だ。
本書は三池工業時代の原貢に焦点を絞り、若き日の監督に迫っている。
「今なら出場停止」というほどの鉄拳制裁。根性論だけでなく、確固たる打撃理論。攻撃的野球。そして、勝ちへの異常な執念。
もちろん甲子園での試合内容も詳細に書かれているので、そちらを知りたい方にもおすすめ。
☆主に登場する人物
苑田聡彦、永松房義、美川信悟(1963年メンバー)
上田卓三、穴見寛、林田俊雄、瀬口健、木村憲幸、池田和浩、瀬川辰雄、苑田邦夫、下川一人、白谷栄治(1965年優勝メンバー)
監督と甲子園6 頑張れ公立高校!(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
海のかなたの甲子園 沖縄・本土復帰への祈りと52年目の全国制覇(市川実/双葉社)
監督と甲子園5 頂点に挑んだ男たち(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
蔦文也と池田高校 教え子たちが綴る“攻めだるま”野球の真実(畠山準、水野雄仁、江上光治/ベースボール・マガジン社)
真実の一球-怪物・江川卓はなぜ史上最高と呼ばれるのか-(松井優史/竹書房)
北の球人 元氣、本氣、一氣、佐藤茂富の高校野球(岡崎敏/日刊スポーツ出版社)
監督と甲子園4 輝く個性を放つ指導者たち(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
全員野球 中村良隆監督物語(山口真一/一草舎出版)
あきらめない限り、夢は続く 愛工大名電・柴田章吾の挑戦(田尻賢誉/講談社)
阿波の「攻めダルマ」蔦文也の生涯(富永俊治/アルマット)
嶋清一 戦火に散った伝説の左腕(山本暢俊/彩流社)
ハンカチ王子と老エース 奇跡を生んだ早実野球部100年物語(門田隆将/講談社)
監督と甲子園3 人を育てる。すべては未来のために(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
Teikyo〜帝京高校野球部と前田監督〜(中里洋二朗/協力・帝京高校)
監督と甲子園2(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
炭鉱町に咲いた原貢野球 三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡(澤宮優/現代書館)
球聖飛田穂州伝(神門兼之/つげ書房新社)
監督と甲子園(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ 決定版(立石泰則/小学館)
攻めダルマ 蔦さん -池田高校・蔦文也監督遠望(大川公一/アーバンプロ出版センター・街と暮らし社)
蔦文也のIKEDA行進曲(北原遼三郎/洋泉社)
落ちこぼれの甲子園 横浜高校野球部の奇跡(軍司貞則/講談社)
甲子園への挑戦 高校野球監督列伝[1](徳丸壮也/星雲社/刊々堂出版社)