133キロ怪速球
（山本昌/ベースボール・マガジン社）

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amazon 楽天 発売：2009/03

2006年、史上最年長でのノーヒットノーラン達成。08年には200勝。そして10年には最年長での完封勝利。中日のベテラン左腕山本昌の初の著書。

プロ野球選手の著書としては、構成はオーソドックス。
まず日大藤沢高時代から始まり、意外だったドラフトでの指名。
近藤真一の活躍で、解雇さえ覚悟した若手時代。スクリューを会得し、転機となったアメリカ野球留学。
ノーヒッターや94年の「10・8」の思い出。そしてチームメートや恩師、監督たちとの出会い。

読んでみてわかるのは、山本投手は非常に探究心が強いこと。
ピッチングのメカニズムを分析することはもちろん、クワガタの飼育、ラジコンなど、一度凝るとトコトン突き詰めている。それが才能に劣る自分が生き残れた理由だと振り返っている。

選手の方には、あくなき追求を続ける姿勢が参考になる。素人が読んでも、文章がわかりやすく面白い。

☆主に登場する人物
アイク生原（アメリカ留学時代の恩師）
香椎瑞穂（日大藤沢高時代の監督）