細川貂々「イグ その愛と死 イグアナの嫁3」
2013年5月、幻冬舎発行。
「ツレうつ」シリーズで知られる、細川貂々さんのコミックエッセイ。
「イグアナの嫁」、略して「イグ嫁」シリーズ最終巻。


イグ その愛と死 イグアナの嫁3


1999年から飼い始めたグリーンイグアナの「イグ」と、
2008年に生まれた貂々さんのお子さん「ちーと君」の奇妙な“兄弟”関係。
そして、イグの死。

細川貂々さん・望月昭さんご夫妻の関連作品の感想は、
カテゴリからご覧ください。

◎内容
「イグアナの嫁」第1巻は、色々な内容が詰まった作品でした。

・ツレ(望月昭さん)のうつ病発症から寛解まで
・イグアナとの日常生活
・漫画の連載が続かない、うまくいかない日々
・マイナス思考との戦い
・仕事が軌道にのり、イグにお嫁さんがやってくる

この時はシリーズ化することなど考えてなかったので、
書けることを全て詰め込んだ印象です。

その後、「ツレがうつになりまして。」がベストセラーになったので、
ツレさんのうつは「ツレうつ」シリーズで描かれることに。

「イグアナの嫁」から「ツレうつ」成分はなくなり、
イグアナとの日常に焦点が絞られて
「私が結婚できるとは イグアナの嫁2」に続くことになります。

3巻は、ちーと君とイグの交流がメイン。

爬虫類と人間の幼児が同居して大丈夫なのかな、
と思ってしまうところですが、
イグアナなりに家族を認識するようです。

この辺は、私も実家で16年柴犬を飼っていたので、
なんとなく想像できます。
実家の犬はイグのように室内じゃなくて外で飼ってましたが、
愛情を注ぐと応えてくれます。

毎日散歩させ、皮膚病だったので病院にも何度も連れていきました
薬用シャンプーで体を洗ってやると、気持ちよさそうにしてました。
死んだときの喪失感は、たとえようがなかった。

動物を家族扱いするのは人間のエゴかもしれませんが、
貂々さんは
「イグから色んなことを教わった。イグがいなければエッセイ漫画を描かなかった」
「他人にとってはたかがトカゲでも、自分たちにとっては大事な家族だった」
と「おわりに」で振り返っています。

先入観で判断するのはよくない。
ありきたりですが、そんなことを思いました。


◎余談
図書館によっては副題の「イグ その愛と死」でしか登録されてない場合もあり、
「イグアナの嫁3」で探すと見つからないこともあります。
| 漫画・本::細川貂々/望月昭 | 10:51 | comments (0) | trackback (0) |
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