大野裕「こころのスキルアップ・トレーニング-認知療法・認知行動療法で元気を取り戻す」
2014年2月、きずな出版発行。
精神科医で認知行動療法の第一人者の大野さんが、
こころのトレーニングについてわかりやすくまとめた本。


こころのスキルアップ・トレーニング-認知療法・認知行動療法で元気を取り戻す


46ページと短いので、空き時間で読めます。
繰り返し読んで、実際のトレーニングにつなげてみましょう。

大野裕さんの著書の感想は、カテゴリからご覧ください。
漫画家の細川貂々さんと共著で「ツレと貂々、うつの先生に会いに行く」という本も出しています。
コミック形式で読みやすく、こちらもおすすめ。

◎構成
第1章 認知療法で、こころのスキルアップ
第2章 しなやかな考えをみにつけよう
簡易抑うつ症状尺度(QIDS-J)を使った「うつ度チェック」
「こころのスキルアップ・トレーニング」を使った認知行動療法活用サイトで練習しよう!

漫画:今谷鉄柱


◎概要
46ページと短いので、すぐ読めます。
この本は、読むだけではダメで、書いてある方法を反復トレーニングしないと意味がありません。
トレーニングのとっかかりとなる本です。

紹介されている「うつ・不安ネット」を利用するのでもいいですし、
ノートに毎日、日記のように書いていくのもいい。

また、より深く認知行動療法や、うつ病について知りたい場合は、
「最新版『うつ』を治す」などの本を手に取ってみてもいいでしょう。

全部をやる必要もないと思います。
漫画にあるように「できることからコツコツと」で良いでしょう。


◎感想
自分が重要と思うセンテンスを引用しながら、感想書いてみます。

★プラス思考になる必要はありません
コップに水が入っているときに、
「水が半分しか入っていない」と考えるのも、
「半分も入っている」と考えるのも、どちらも「決めつけ」です。
この「決めつけ」から、いかに抜け出せるかで、気持ちはずいぶん違ってきます。
(11-12p)

むやみにポジティブになる必要はないということですね。
「前向き」というより「柔軟」です。


★アサーション
言いたいことがあるとき、あまり強く言いすぎると、反発されて関係がぎくしゃくします。
では、自分の言い分を抑えて、弱い言い方をすればよいかというと、それでは気持ちが伝わりません。
そう考えていくうちに、「ほどほどの言い方」が見つかってきます。
そのときに、「見える事実」と「感じている気持ち」をきちんと伝えながら提案するようにするとよいでしょう。
(33p)

アサーション(assertion)とは、「断言、断定、主張」という意味の単語です。
コミュニケーションについて話す場合、「適切な自己主張」の意味で使われるようです。

弱くも強くもない、厳しくも優しくもない、ほどほどの言い方ということですね。
特に、家族など近しい人には、アサーティブな言い方をしたいものです。
つい、遠慮なくきつい口調になりがちですからね。


★大事なのは「いま」
落ち込んでいるときは、過去を振り返って悩んでいます。
しかし、過去は変えることができません。でも、いまから変えることはできます。
悔やんでいるときに、「いまから何ができるか」と、考えが切り替わると楽になるのです。
(中略)
大事なのは「いま」なのです。
(35-36p)

過去を悔やんでも、未来について悩んでも、落ち込みが強くなるだけです。
「今」だけ考えましょう。
まあ、言うは易しで、難しいですけどね。
| 漫画・本::大野裕 | 23:59 | comments (0) | trackback (0) |
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