なかがわ みどり・ムラマツ エリコ「k.m.p.のやなコトを、どーにかこーにか。」
2000年11月、二見書房より発行。新装版が2013年9月にエンターブレインより発行。
k.m.p.は金(k.)、もーけ(m.)、プロジェクト(p.)の略。
楽しいことをやろう、できればそれでお金を稼ごう、という発想から生まれたユニット名だそうです。
直球な名前が清々しい。

k.m.p.のやなコトを、どーにかこーにか。 新装版 やなコトを、どーにかこーにか。

絵本調で、二人のコドモ時代からフリーに至るまでの嫌だったこと、苦しいことを振り返っています。
でも、どーにかこーにか、やってきた。

◎感想
あとがきで「好きなようにお使いください」とあります。

自分が思ったのは、女性、というか人の考えてることはあまり変わってないんだな、と。

この本には、女性によくあるコンプレックスが色々書かれてます。

親に理不尽な理由で怒鳴られた記憶。
容姿をけなされた思い出。
周りのみんなは楽しそうに女子大生やってるのに、自分は楽しくない。
彼氏と別れた痛み。
久々に会った友達が、健康食品の販売(ねずみ講ですな)を持ちかけてきた。宗教の勧誘してきた。
結婚した友達が、どことなく上から目線。
などなど。

男に置き換えてもよくあることです。
楽しい思い出も沢山あるはずなのに、リフレインするのは嫌な事が多い。

そういう人は昔からいるんだな、そんなことを思いました
(2000年を昔と言うには早いかもしれませんが……)。
どれだけ便利な道具ができようが、この手の人たちは楽には生きられない気がします。
じゃあどうするかっていうと、苦しいけど、どーにかこーにか。

少なくとも、コンビを組めるこのお二人は恵まれてる。
孤独で上のような苦しみを抱えてると、ちょっと救いがない。

本の奥付にはk.m.p.のホームページのアドレスもあります。
http://rose.ruru.ne.jp/kmp/
今は変わってるかもわかりませんが、一応書きました。
| 漫画・本 | 23:18 | comments (0) | trackback (0) |
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