ある夫婦の不妊治療(19)
■9/12(月) 20週4日
妻、定期健診の結果、切迫流産で緊急入院
これを書いている9/17夜時点も入院中

この日から色々ありすぎて時系列は正確に覚えていないのだが、
なるべく書き残そうと思う

妻、午前中に大学病院の産婦人科へ
「胎胞が見えている」と診断され、
緊急入院が決定
胎胞が見えるというのは、
つまり「赤ちゃんが出てこようとしている」という事

妻はベッドに絶対安静で、動けない状態に
スマホは操作できるので、
LINEから入院に必要なものを持ってくるよう、頼まれる

替えの下着、スマホの充電器、タオル、
洗面用具などなど
妻の部屋にはほぼ入らないようにしているので、
あとかなり汚いので、苦労した

それらを持って病院に差し入れ
このご時世なので本人には会えず、
看護師さんを経由して差し入れを渡す

この日の午後は夫婦で安産祈祷に行く予定だったが、
当然キャンセル

夜間、妻とLINEでやりとり
子どもは男の子とわかったので、
名前を決める

深夜、妻から「破水した」とLINE
医師から話があるとの事で、タクシーで病院へ向かう

医師いわく

・流産になる可能性は高い
・子宮の収縮を抑える薬を使って陣痛を止めている
・炎症が見られるので抗菌薬も投与している
・子宮の収縮を抑える薬を継続すると、
 炎症が悪化し母体に影響が出るかもしれない
・止めると陣痛が始まり、流産となる可能性あり
・子宮の収縮を抑える薬を継続し、
 赤ちゃんに1日でも長くお腹にいてもらったとしても、
 羊水がほとんどなくなっており、順調に成長するかわからない
・22週を越えて出産できれば、NICUで新生児に高度な治療を施せる
 しかし長生きできるかわからないし、
 一生寝たきりで、話すことも言葉を理解することもできない人間になる可能性もある

それらを踏まえて、夫婦で方針を決めるよう言われる

妻は「子宮の収縮を抑える薬を継続したい」
「不妊治療でやっと授かり、約140日お腹にいたので、
赤ちゃんの頑張りを信じてみたい」

ここは母親の意見を尊重し、継続を選択
正直、私はもう諦めた方がいいとも思った
週数が早すぎる
でも、母親が頑張るというなら、賭けてみるしかない

唯一の救いは「お腹の赤ちゃんは元気に動いている」という事
ドップラーで確認できたらしい

帰り道、案内してくれた看護師さんに
切迫流産の原因は何が考えられるか、訊いてみた
「感染症などがある」との事

妻も看護師なので感染はありうるし、
私が8/16~8/26まで新型コロナだったので、
そのせいかもしれない

そうでなくても高年齢出産であるし、
妻は高血圧で一か月ほど仕事を休んだ時期もあった

ただ今さら原因はどうでもよく
起こった事態にどう対処するか、しかない


■9/13(火) 20週5日
妻、採血
炎症による白血球の数値は横ばい
赤ちゃんの心音も元気

私は書類作成
妻の加入する健康保険組合に「限度額適用認定証」も作成して送付
診断書を、妻の勤務先に送付

入院費の保証人には、妻の両親になってもらう
病院いわく、「入院費を払わない人がたまにいる」との事

書類を書くために、自宅に義母に来てもらう
義母も、妻を出産した後に流産したことがあるそうで、
「今回は諦めた方がいい」
「一度妊娠できたのなら、また赤ちゃんはやってきてくれる」
と、諭される

夜に妻とLINE通話で話して、
義母の言い分を伝えてみたが、
妻の意志は変わらず

お産用ケアパッド、
医療用ソックスを通販で購入


弾性ストッキング メディカルソックス 医療用 フィットタイプ 一般医療機器 (L)



ムーニー お産用ケアパッド M (産後1日目~) 10枚


あわせて、鈴ノ木ユウさんの漫画「コウノドリ」1巻を読む
この巻には切迫流産が取り上げられていて、
母親は22週で破水し、帝王切開している


コウノドリ(1) (モーニングコミックス) Kindle版


妻はまだ20週で状況は違うが、
決断の参考にはなるかもしれないと思った


■9/14(水) 20週6日
夜間に再び医師からの説明
差し入れのシャンプー、ヨーグルト、ゼリーをもって病院へ

医師の説明は、9/12とかぶるところもあるが、
おおむね以下のような内容

・羊水は少ないまま
 胎児は今のところ元気に動いているが、きちんと育つかはわからない
・炎症の白血球の数値は横ばいのまま
・一旦、子宮の収縮を抑える薬を止めることを「強く」おすすめする
 継続することで、炎症が悪化する可能性がある
・悪化すると、腹膜炎や、子宮を取り除く事態もありうる

夫婦2人だけで30分ほど話す
見通しは厳しいし、
無事生まれてきたとしても、その子は1人では生きていけない可能性もある
また、妻が子どもが授からない体になる危険もある

妻は「それでも授かった命だから」
「赤ちゃんの力を信じてみたい」と、
薬を継続したいという

妻の意志は変えられず、薬を継続してもらうことに

医師からは、継続の条件が1つ
「炎症の白血球の数値が悪化したら、
ただちに子宮の収縮を抑える薬を止める」
これは夫婦とも同意した


■9/15(木) 21週0日
妻、採血
炎症の数値は低下

医師から言われたのは
・治療を継続すれば、22週を越えられる可能性もある
・できるだけ長くお腹にいさせてあげられるよう、
 1日1日やっていくしかない
・一緒に頑張りましょう

気を抜けない状況に変わりはないし、
1日ごとに状況は変わっていく

でも、妊娠継続の可能性がつながったことには安心した


■9/16(金) 21週1日
妻、採血
結果は良くなっている
血中濃度も良好

・子宮の収縮を抑える薬
・抗生剤
いずれも継続可能

9/19(月)に、産婦人科・新生児科の先生を交えて話し合いがある、との事

赤ちゃんも元気で、血流も問題なし
ただし、羊水は少ないまま


■9/17(土) 21週2日
午前中、妻への差し入れのため病院へ
顔剃りシェーバー、爪切り、鏡、
無糖チョコレート、
マタニティ用下着など

お昼は1人で水天宮に行き、安産祈祷

ほとんどは妊婦さんと夫などの付き添いと来ており、
1人で来ているのは私だけ

祈祷じたいは10分程度で済み、
他人の目線を気にすることもなく終了

合わせて、子授けお守りを返す

安産祈祷の小布を差し入れに、
ふたたび病院へ

妻は、減った体重を取り戻すのと、
赤ちゃんの成長のために沢山食べないといけないらしい
食欲はあまりない中で、しんどそうである

お昼は
・ウィンナーロールパン
・ポテサラロールパン
・サラダ
・牛乳
・パイナップル
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