FEEL YOUNG(フィールヤング)2021年12月号感想
表紙は「婚姻届に判を捺しただけですが」。
実写版キャストのお2人です。
巻頭カラーは「ジーンブライド」。


FEEL YOUNG(フィールヤング)2021年12月号


「ジーンブライド」はTogetterに1巻の感想をまとめるというPRをやってたのですが、
誹謗中傷コメントも集まったため、まとめページ削除はされました。

FEEL YOUNG編集部さん「ジーンブライドのPRまとめ」のコメント欄が喧々諤々でまとめを消してしまった模様 - Togetter

熱狂的な賛同を得られる作品だけど、
そういう作品は反感も買いやすい。

私がひっかかったのは、
具体的にはここ↓



諫早はこれまで男性のせいで
したい仕事が満足にできず、不快な思いも多々している。
身の危険を感じる経験すらある。

だからといって、取材に協力した正木に
「いいよね あんたらはあんたらの事だけ考えりゃいんだから」と皮肉をぶつけ、
同行を依頼した理由・これ以降同行しなくていい理由については説明もなく
「自分で調べろ」。

男性に嫌な思いしたからといって、
他の男性に当たり散らしていいのかな。

性別をひっくり返した作品を描いたら、
間違いなく批判されますよ。

とはいえ、パワーのある作品なのは間違いない。
そして、はっきり怒りを表明しなければいけない事もある。
それだけ鈍い・変わらない男性が多いのもたしか。

あまり編集部が過剰にプッシュしなくても、
届く人には届く作品だと思います。

これまでの感想は
漫画・本 FEEL YOUNG(フィール・ヤング)

◎作品感想
◆『ジーンブライド』
1巻発売記念!
高野ひと深×ヤマシタトモコ スペシャル対談

随所に「怒り」がある。

◆『ずっと独身でいるつもり?』
映画撮影レポ おかざき真里

映画は、漫画とはかなり違う内容だそうです。

◆ジーンブライド/高野ひと深
諫早依知とソックリの中学生・諫早壱。
ずっと学園内部で育っているという。

タイトルに「GENE(遺伝子)」とあるからすぐ浮かぶのはクローンですが、
それは安直すぎる。

一方で女性の生きづらさも描いていて、
どういう作品になるんでしょうか。

◆違国日記/ヤマシタトモコ
朝、槙生さんに「いつのまにそんな大人になったの」と言われる。

子どもと大人の境界はどこにあるのか。
朝が学生時代の槙生を想像しているシーンがあるのが印象的。
大人は昔から大人だと思いがちだけど、
大人にも子ども時代ありますからね。

◆カノジョは今日もかたづかない/加納梨衣
あいなとあやかの接触。
怖い女……。

◆婚姻届に判を捺しただけですが/有生青春
滝本さんみたいなタイプは、まぶしい。

今回のラストで主役の2人は元サヤだなあと思いますが、
最後はどう着地するんだろう。

◆ゴールデンラズベリー/持田あき
前半、中学時代の塁の恋愛遍歴をわずか12ページで片づけるテンポの良さ。
隔月だから必ずインパクトを残そう、という意図を感じます。

そしてラストの塁、「必ずモノにします」の勇ましさよ。
32歳童貞男子ですよ。いいんですか。
北方はますます挙動不審になりそう。

◆ジェンダーレス男子に愛されています。/ためこう
推しの動画を見る時は、ソファに正座するもの、らしい。

◆あさっての皮算用/秀良子
櫻井~早く帰ってきてくれ~!
と、クリリンばりに叫びたい回。

◆RUSH/西村しのぶ
7年ぶりの連載再開。

既刊は未読なので、特に感想なし。
とりあえず次も読みます。

◆こっち向いてよ向井くん/ねむようこ
上司の「嫁さん見つけないと」発言に苦笑いの向井くん。
それをやんわりたしなめる同僚。

「私たち世代は
自分のためっていうより次の世代のために怒らないと」
なるほど……。

怒るってエネルギーいるから、
エネルギー使うくらいなら流す方を選ぶんだよね。
それじゃあいけないんだ。

◆おとうさん、いっしょに遊ぼ ~わんぱく日仏ファミリー!~/じゃんぽ~る西
3歳児は自転車に載せるのも一苦労。
お疲れ様です。

◆転がる女と恋の沼/芥文絵
奈美子の厄介なお父さん編、完結。
何が幸せかは親じゃなくて本人が決める、と。

紺の親は、話の通じない人らしい。

芥先生、しばらくお休みとのことです。



◆アヤメくんののんびり肉食日誌/町麻衣
研究室を選ぼう編。
斎藤教授に気を使いまくる純。
大学にもサラリーマンみたいな世界があるのかな。

◆そろえてちょうだい? ぷらす/いくえみ綾
ブンの寝床は押し入れ。
ドラえもん……。

◆からっぽダンスR/阿弥陀しずく
久々の掲載です。

久我さん、「現代社会の愛とは何ぞや」を説く。
以前のストーリー知らないけど、この人も愛が重めらしい。

◆はぐちさん/くらっぺ
冬支度。
コタツを出すか出さぬか。

◆大川ぶくぶのお日記させていただく。/大川ぶくぶ
ぶくぶ先生、保護猫譲渡会へ行く。

◆私たちが恋する理由/ma2
ヒールを履いて見下ろしたっていいじゃないか、
人間だもの。


◎次号
巻頭カラー
「違国日記」

表紙
「婚姻届に判を捺しただけですが」

読み切り
「おーい! カセ」
乃原美隆

新連載
「発達障害なわたしたち(仮)」
町田粥
| 漫画・本::FEEL YOUNG(フィール・ヤング) | 14:57 | comments (0) | trackback (0) |
コメント
コメントする
コメント受付を停止します。海外からスパム投稿が多いため。
この記事のトラックバックURL
http://kodawari.sakura.ne.jp/blogn/tb.php/2763
トラックバック


  
CALENDAR
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       
<<   03 - 2024   >>
LOGIN
現在のモード: ゲストモード
USER ID:
PASS:
CATEGORIES
ARCHIVES
COMMENTS
TRACBACK
PROFILE
OTHERS
POWERED BY
POWERED BY
ぶろぐん