河原和音「素敵な彼氏」第2話感想(別冊マーガレット2016年3月号)
今月も13日がやってまいりました。
恋愛に関して灰色どころか無色の三十男による、
恋愛漫画の感想のお時間です。
どこにニーズがあるのでしょうか? 知りません。


別冊マーガレット2016年3月号


今月はバレンタインのお話です。

私? もらいましたよ。職場の総務のお姉さん(新婚)に。義理を。

前回のお話は
河原和音「素敵な彼氏」第1話感想(別冊マーガレット2016年2月号)

前作のやその他の作品については
漫画・本 河原和音「青空エール」
漫画・本 その他の河原和音作品

◎今月のお話
季節はバレンタイン。
恋愛空回り女子・小桜ののかのバイトするコンビニにも、チョコが並び始めました。

大きな問題がひとつ。
ののかはチョコをあげたことがありません。義理すら。
……父親にあげたりしなかったのか? パパかわいそう。

つまりは、気になる男子がいなかったと。
カレシなしの根本的な問題はそこにあるんだな。

それを聞いた桐山(バイト仲間で年末カウントダウン見に行って不意打ち初キスした仲)、
「義理でいいからくれ」と。
それすらも、高いハードルであった。

その桐山、同じ学校の理系クラスだったことが判明。
桐山はののかを以前から知ってたが、ののかは知らなかったらしい。
現実の男を全然見てなかったわけで。

バイト先には「かんじのいい男子」堺がやってきた。
彼氏づくりの第一歩、まずは話してみるののかですが、
仕事のことばかりでトークに持ち込めません。

桐山、「カノジョいないかきいてみれば? チョコでもあげて反応みれば?」と
無責任なのかお節介なのか、よくわからないアドバイス。

たまたま桐山・堺・ののかの3人で話していると、
流れで堺に「かわいい」と言われる。
「生まれてはじめて」言われたらしい。

桐山、何を思ったか、堺が帰った後で「ののか かわいい」と耳元でボソッ。
……なんとなく、この男がわかってきた気がする。

そんなこんなで迫るバレンタイン。
堺のぶんと、一応桐山のぶんもチョコを買います。

バイト先には、まつ毛バシバシ美人の小笠原さんが入ってきました。
1ページで堺くんを落としました。展開早っ。

「あいつあーゆーのが好きなんだな オレは小桜さんのが好きだけどね
桐山、フォローなのか、これは。

翌日。
ラブラブで仕事そっちのけな堺と小笠原。うざい。
1人だけ忙しくなるののかですが、「今はやむをえないな」と腹に収める。

しかし桐山は、「外の除雪とごみ拾いおねがいね 30分くらいいってきてよ」と
表面上クールに、しかし強引に2人を追い出す。

雪国ならではですね。
自分の地元(岡山県南部)じゃ、積雪は年に一度あるかないかだからな。
それも2,3センチ積もる程度。
閑話休題。

「何を考えてるかわからないけど、悪い人ではない」桐山。

次の日、学校で桐山のクラスに行きます。
クラスのプレートが「3-F」になってますが、
冒頭の登場人物紹介で桐山は高1となってる……あれ?

河原先生……「青空エール」の頃からうすうす思ってましたが……。
登場人物の細かい設定がときどき適当じゃありませんか?
そして、こういうのは編集がフォローするもんじゃないのか。

無理やり考えるなら、選択授業でたまたま3-Fの教室を使ってたと考えることはできるけど。

ただ、桐山が高1とすると、堺に「1コ下かー」って言ってたのがひっかかる。
だって、堺が中3でアルバイトしてることになる。
それはまずくないか。
それとも、堺が早生まれなだけか。
なんでこんなみみっちいこと気にしてるんだ俺は。

どっちみち、堺と小笠原さんは辞めたそうで、今後出てこないだろうけど。

さておき、めっちゃ緊張しながら桐山に義理を渡すと、
クールながらも笑って受け取ってくれました。

帰宅後、桐山とLINEしながら、「いつかはカレシとバレンタインするんだ」と思うののかでした。
以下次号。

次回はホワイトデーのお話らしいです。


◎感想
桐山はどう考えても主人公のことが気に入ってるでしょ。
ストレートに好きって言わないだけで。

悲しいかな、ニブチンの主人公はそれに気づいていない。
桐山は女あしらいがうまいのだろうが、駆け引きや手練手管がかえってアダになっている……。

たぶん、今回の漫画は、ヒロインの方からストレートで攻めて攻めて攻めまくるんじゃなく、
変化球的な展開になるんでしょう。

とはいえ、先読みしてもつまりませんから。
なるべく心を空にして楽しみたいと思います。


◎青空エール コンサート
演奏は洗足ウィンド・シンフォニーだそうです。


◎今月の河原先生
青空映画化ありがたいです~。
たのしみです~。


◎俺物語第41話 3行感想
ひたすら自撮りとLINEする田中が実にリアルで痛々しく、
何ともいたたまれない気分になりました。
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