元早大監督の応武氏が、2010年秋の引退を機に書いた本。
中身はタイトル通りで、斎藤佑樹が在籍した2007年から2010年までの4年間を振り返っている。
自身の選手時代や新日鉄君津監督時代もあるが触り程度。
読んでいて、超人気選手を預かった監督の苦慮がひしひし伝わってきた。
不調の時もマスコミにさらされながら、爽やかな笑顔を崩さない斎藤。
応武氏は彼に対し、「時には苦しめ、本音を出せ」と接したという。
20歳の誕生日を2人で祝うほどの間柄になった監督とエース。
色々な意味で普通でない4年間を走りきった彼らの絆は、多分本物なのだと思う。
数字的な資料としては応武監督の六大学リーグ戦績くらいしかないので、あくまで読み物。
07年、マスコミが殺到したキャンプインから、10年の神宮大会まで、主要な出来事は全て振り返る事ができる。
監督と大学野球 若者が育つということ(安倍昌彦/日刊スポーツ出版社)
斎藤佑樹と歩んだ1406日(応武篤良/ベースボール・マガジン社)
神宮の奇跡(門田隆将/講談社)
東京六大学野球史(荒井太郎/ソニー・マガジンズ)
最後の早慶戦 学徒出陣 還らざる球友に捧げる(笠原和夫・松尾俊治/ベースボール・マガジン社)
新たなる聖地 甲子園から神宮へ(企画・矢崎良一/竹書房)