2011,05,21, Saturday
ネタバレ満載なのでご注意ください。
アーサー
父:ユーサー
母:イグレイン
姉:モーガン、モルゴース、アンナ
妻:グィネヴィア、アラン
子:グウィドレ、アムハル、ロホルト
孫:アーサーバハ、セレン
ユーサーがイグレイン妃との間にもうけた庶子の一人。
庶子ゆえにユーサーからは目をかけられなかったが、少年の頃にマーリンにその力を認められ、エクスカリバー(カレドヴルフ)を授けられる。
その後海を渡ってアーモリカに向かい、フランク人との戦いで経験を積む。
戦士としての経験を買われ、ユーサー亡き後のドゥムノニアを治めるべく帰還。
幼王モードレッドの後見役として、諸王国やサクソン人との長い戦いに身を投じる。
性格は人なつこく子供好き、いるだけで雰囲気を明るくさせる「近所の明るいお兄さん」的存在。
しかし戦いとなれば、地形を利用して相手を追いつめる指揮官となる。
当然白兵戦でも強い。
と完璧なヒーローに見えるが、実際はカイヌインとの縁談を一目惚れでぶちこわしたり、
破った相手をあっさり許してしまうなど、人間臭い一面もある。
そこが物語を一層面白くしていると言える。
年齢はダーヴェルより十歳ほど上で、登場時に二十五、六。
モードレッドの成人時には四十、カムランの戦いでは五十歳くらいか?
装備はエクスカリバーの他に長槍(フロンゴマニアド)、楯(ウィネブルグシヒャー)、短刀(カルヌエンハイ)、牝馬(ラムライ)。
ダーヴェル・カダーン
父:エレ
母:エルケ
妹:リンナ(他、腹違いの弟が数人)
妻:カイヌイン、ルネート
子:モルウェンナ、セレン、ディアン
孫:アーサーバハ、セレン
本書の語り手。古いアーサー王物語にその名が出てくるが、修道士となったこと以外は不明。
アーサーに負けず劣らず波瀾万丈の人生を歩んでいる。
幼少時は奴隷の子として育ったが、ある時シルリアの襲撃を受け母と離別。
マーリンに拾われニムエたちとウィドリン島で育つ。
十五歳の時、ギンドライスのウィドリン島襲撃を生き延びると、オウェイン、アーサー配下の戦士として多くの戦いに従軍。
その経験を認められ、二十代で部隊を任されるまでになる。
カダーンとは"強き者"を意味する二つ名で、名字ではない。
見た目はわら色の髪をしたのっぽの男、らしい。
カイヌインとは恋愛の末結ばれるが、どこが良かったのか今ひとつわからない。
カムランの戦いも生き延び、その後はポウイスの修道院に隠棲、イグレイン女王に請われてアーサーの物語の語り部となる。
出生の秘密あり、恋愛あり、さらに単独での冒険も多く、立派な主人公でもある。
海外でのファンアートも格好いいものが多く、英語版Wikipediaには専用項目があるほど。
キルフッフ
父:ガライド
子:アイニオン
アーサーのいとこで、彼の戦士の一人。
でっぷり太った雄牛のような体型で、蜂蜜酒(ミード)と女があれば充分というわかりやすい好漢。
アーサーと同じ年代か。
ベノイクとフランク人の戦いで登場。
その後、主要な戦いでは常に部将として参戦している。
「俺はフランク人を殺すんで忙しかったからな」等の率直な物言いが実に気持ちいい。
伝説にあるようなオルウェンとの絡みはなし。
ダーヴェルとは当初上司と部下の関係だったが、その後対等な友としてつき合う。
サグラモール
妻:マーラ
子:数人
ヌミディア人(黒人)の部将。その容姿から、闇の国から呼び出された悪鬼だと勘違いする者もいる。
アーサーの数ある戦士の中で最も頼りになる男で、反り身の短剣による白兵戦は一流。
かつてはフランク軍にいたが、アーサーとの戦いで捕虜になってからは彼に忠誠を尽くす。
アーサーの帰還後は、一貫してサクソン人との最前線に送られ、常に襲撃を跳ね返してきた。
後に列石(ストーンズ)卿の地位を授かっている。
一見無口なのだが、ブリトン語が母国語でないから話しづらいだけで、その気になれば聞く者を引きつける話術の持ち主。
ダーヴェルと同じく、サクソン人の妻マーラ一筋。
無言実行、浮気もしない、いいところばかりで文句のつけようの無い武人である。
モーヴァンス
醜い容姿の男。
崩れた目鼻、膨れた首、兎口(三つに裂けた口)、歪んだあご、と顔があまりにひどいので、それを自慢にしているほど。
アーサーの騎兵隊の一人で、ラグ谷では寡兵を率いて奮戦した。
残念なことにその後は名前だけで出番がなく、バゾン山の戦いで戦死。
カイ
父:エクトール
アーサーの育ての親エクトールの実子。
伝説では重要なキャラクターだが、この小説では端役。
キリスト教徒の暴動に巻き込まれて殺されるまでセリフもない。
ダゴネット
アグラヴァル
ランヴァル
バラン
バリン
アグラヴェイン
ブレイス
イルティド
アイジリグ
ベドウィル
アーサーの戦士たち。
「エクスカリバーの宝剣」上巻で名前が出てくるだけで、ほとんどは大した活躍もなし。
いつ退場したかもはっきりわからない者が多いが、カムランの戦い前の嵐で全滅したと思われる。
アーサー
父:ユーサー
母:イグレイン
姉:モーガン、モルゴース、アンナ
妻:グィネヴィア、アラン
子:グウィドレ、アムハル、ロホルト
孫:アーサーバハ、セレン
ユーサーがイグレイン妃との間にもうけた庶子の一人。
庶子ゆえにユーサーからは目をかけられなかったが、少年の頃にマーリンにその力を認められ、エクスカリバー(カレドヴルフ)を授けられる。
その後海を渡ってアーモリカに向かい、フランク人との戦いで経験を積む。
戦士としての経験を買われ、ユーサー亡き後のドゥムノニアを治めるべく帰還。
幼王モードレッドの後見役として、諸王国やサクソン人との長い戦いに身を投じる。
性格は人なつこく子供好き、いるだけで雰囲気を明るくさせる「近所の明るいお兄さん」的存在。
しかし戦いとなれば、地形を利用して相手を追いつめる指揮官となる。
当然白兵戦でも強い。
と完璧なヒーローに見えるが、実際はカイヌインとの縁談を一目惚れでぶちこわしたり、
破った相手をあっさり許してしまうなど、人間臭い一面もある。
そこが物語を一層面白くしていると言える。
年齢はダーヴェルより十歳ほど上で、登場時に二十五、六。
モードレッドの成人時には四十、カムランの戦いでは五十歳くらいか?
装備はエクスカリバーの他に長槍(フロンゴマニアド)、楯(ウィネブルグシヒャー)、短刀(カルヌエンハイ)、牝馬(ラムライ)。
ダーヴェル・カダーン
父:エレ
母:エルケ
妹:リンナ(他、腹違いの弟が数人)
妻:カイヌイン、ルネート
子:モルウェンナ、セレン、ディアン
孫:アーサーバハ、セレン
本書の語り手。古いアーサー王物語にその名が出てくるが、修道士となったこと以外は不明。
アーサーに負けず劣らず波瀾万丈の人生を歩んでいる。
幼少時は奴隷の子として育ったが、ある時シルリアの襲撃を受け母と離別。
マーリンに拾われニムエたちとウィドリン島で育つ。
十五歳の時、ギンドライスのウィドリン島襲撃を生き延びると、オウェイン、アーサー配下の戦士として多くの戦いに従軍。
その経験を認められ、二十代で部隊を任されるまでになる。
カダーンとは"強き者"を意味する二つ名で、名字ではない。
見た目はわら色の髪をしたのっぽの男、らしい。
カイヌインとは恋愛の末結ばれるが、どこが良かったのか今ひとつわからない。
カムランの戦いも生き延び、その後はポウイスの修道院に隠棲、イグレイン女王に請われてアーサーの物語の語り部となる。
出生の秘密あり、恋愛あり、さらに単独での冒険も多く、立派な主人公でもある。
海外でのファンアートも格好いいものが多く、英語版Wikipediaには専用項目があるほど。
Derfel Cadarn - Wikipedia, the free encyclopedia
キルフッフ
父:ガライド
子:アイニオン
アーサーのいとこで、彼の戦士の一人。
でっぷり太った雄牛のような体型で、蜂蜜酒(ミード)と女があれば充分というわかりやすい好漢。
アーサーと同じ年代か。
ベノイクとフランク人の戦いで登場。
その後、主要な戦いでは常に部将として参戦している。
「俺はフランク人を殺すんで忙しかったからな」等の率直な物言いが実に気持ちいい。
伝説にあるようなオルウェンとの絡みはなし。
ダーヴェルとは当初上司と部下の関係だったが、その後対等な友としてつき合う。
サグラモール
妻:マーラ
子:数人
ヌミディア人(黒人)の部将。その容姿から、闇の国から呼び出された悪鬼だと勘違いする者もいる。
アーサーの数ある戦士の中で最も頼りになる男で、反り身の短剣による白兵戦は一流。
かつてはフランク軍にいたが、アーサーとの戦いで捕虜になってからは彼に忠誠を尽くす。
アーサーの帰還後は、一貫してサクソン人との最前線に送られ、常に襲撃を跳ね返してきた。
後に列石(ストーンズ)卿の地位を授かっている。
一見無口なのだが、ブリトン語が母国語でないから話しづらいだけで、その気になれば聞く者を引きつける話術の持ち主。
ダーヴェルと同じく、サクソン人の妻マーラ一筋。
無言実行、浮気もしない、いいところばかりで文句のつけようの無い武人である。
モーヴァンス
醜い容姿の男。
崩れた目鼻、膨れた首、兎口(三つに裂けた口)、歪んだあご、と顔があまりにひどいので、それを自慢にしているほど。
アーサーの騎兵隊の一人で、ラグ谷では寡兵を率いて奮戦した。
残念なことにその後は名前だけで出番がなく、バゾン山の戦いで戦死。
カイ
父:エクトール
アーサーの育ての親エクトールの実子。
伝説では重要なキャラクターだが、この小説では端役。
キリスト教徒の暴動に巻き込まれて殺されるまでセリフもない。
ダゴネット
アグラヴァル
ランヴァル
バラン
バリン
アグラヴェイン
ブレイス
イルティド
アイジリグ
ベドウィル
アーサーの戦士たち。
「エクスカリバーの宝剣」上巻で名前が出てくるだけで、ほとんどは大した活躍もなし。
いつ退場したかもはっきりわからない者が多いが、カムランの戦い前の嵐で全滅したと思われる。
2011,05,21, Saturday
原題「Winter King」
冬に生まれた幼王・モードレッドを指すと思われる。
<あらすじ>
5世紀のブリタニア(イギリス)。この地を支配したローマ帝国はすでに去り、現地のブリトン人は独力で侵略者のサクソン人に立ち向かわねばならなかった。
だが、ブリトン人の諸王国は団結するどころか、争いが絶えない有様だった。これを束ねる大王ユーサーはすでに老い、跡継ぎのモードレッドはまだ乳飲み子。
この危機を救える者はただ一人、ユーサーの庶子アーサーしかいない。
人々は異国で戦うアーサーの帰還を待ち望んでいた......。
<ファンの語り>
記念すべき三部作の一作目。
この物語は、アーサーに仕えた戦士の一人・ダーヴェルが昔を思い出すところから始まる。
ダーヴェルって誰? 今はなぜ修道士なのか?
そして、物語の始まりはアーサーの登場ではなく、彼の甥にあたるモードレッドの誕生から始まる。
よく知られるアーサー王の物語とは全く違うわけだが、そんな疑問をわきに追いやる語り口のうまさが光る。
特にブリタニア土着のドルイド教の描写は秀逸。
マーリンやニムエは魔法を扱うとされるドルイドなのだが、この魔法が手品とも本当の魔法とも、どちらにもとれる曖昧さにしている。
ファンタジーかつ歴史ものの、絶妙な位置づけで描いていると思う。
序盤は王国の名前や王様の名前がゾロゾロ出てくるので読みづらいかもしれないが、
だんだん整理されて(つまり殺されて!)くるので、辛抱してページを繰って欲しいところ。
冬に生まれた幼王・モードレッドを指すと思われる。
<あらすじ>
5世紀のブリタニア(イギリス)。この地を支配したローマ帝国はすでに去り、現地のブリトン人は独力で侵略者のサクソン人に立ち向かわねばならなかった。
だが、ブリトン人の諸王国は団結するどころか、争いが絶えない有様だった。これを束ねる大王ユーサーはすでに老い、跡継ぎのモードレッドはまだ乳飲み子。
この危機を救える者はただ一人、ユーサーの庶子アーサーしかいない。
人々は異国で戦うアーサーの帰還を待ち望んでいた......。
<ファンの語り>
記念すべき三部作の一作目。
この物語は、アーサーに仕えた戦士の一人・ダーヴェルが昔を思い出すところから始まる。
ダーヴェルって誰? 今はなぜ修道士なのか?
そして、物語の始まりはアーサーの登場ではなく、彼の甥にあたるモードレッドの誕生から始まる。
よく知られるアーサー王の物語とは全く違うわけだが、そんな疑問をわきに追いやる語り口のうまさが光る。
特にブリタニア土着のドルイド教の描写は秀逸。
マーリンやニムエは魔法を扱うとされるドルイドなのだが、この魔法が手品とも本当の魔法とも、どちらにもとれる曖昧さにしている。
ファンタジーかつ歴史ものの、絶妙な位置づけで描いていると思う。
序盤は王国の名前や王様の名前がゾロゾロ出てくるので読みづらいかもしれないが、
だんだん整理されて(つまり殺されて!)くるので、辛抱してページを繰って欲しいところ。
2011,05,21, Saturday
イギリス作家のバーナード・コーンウェル(Bernard Cornwell)氏が1995年から97年にかけて出版した「小説アーサー王物語」の日本語訳版について。
日本では木原悦子さんによる訳で
「エクスカリバーの宝剣(上・下)」
「神の敵アーサー(上・下)」
「エクスカリバー最後の閃光(上・下)」
という6巻構成で原書房より出版されました。
有名なアーサー王物語に、歴史による解釈と大胆なアレンジを加えた作品です。
2011年現在この三部作は絶版しておりますが、その物語の魅力は今も色あせておりません。
当時、わくわくしながらページをめくった者として、このページを作りました。
知らない方は、手に取っていただければ幸いです。
日本では木原悦子さんによる訳で
「エクスカリバーの宝剣(上・下)」
「神の敵アーサー(上・下)」
「エクスカリバー最後の閃光(上・下)」
という6巻構成で原書房より出版されました。
有名なアーサー王物語に、歴史による解釈と大胆なアレンジを加えた作品です。
2011年現在この三部作は絶版しておりますが、その物語の魅力は今も色あせておりません。
当時、わくわくしながらページをめくった者として、このページを作りました。
知らない方は、手に取っていただければ幸いです。
2011,05,21, Saturday
PVの「そんな装備で大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」で一躍話題になった「El Shaddai」のサントラです。
宣伝のアオリは当然「サントラが出るが大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」
でも、CDが売れない昨今、この盛り上がりがなければサントラが発売されなかったかもしれません。
神々の知恵のひとつニコニコ動画の職人のパワー、侮れません。
CDは2枚組、初回特典はオリジナルデザインのスリーブです。コレクター向けですね。
作曲者は長谷川憲人さんと甲田雅人さん。
全体の作風としては、PVのようにコーラスを取り入れた曲が多いことでしょうか。
聖書をモチーフにした作品だけに、荘厳な雰囲気を出していますね。
かと思うと「1022150420」(どういう意味?)「啓示」のように完全なロック調の曲もあったり、
「You are Mine」(告白?)のようなポップな曲もあったりと、耳を飽きさせません。
一押しは2枚目に収められた「聖者よ、静かに眠れ」。
エルシャダイのテーマをアレンジしたものですが、女声コーラス、打楽器の刻み、うねりのあるバイオリンのメロディがテンションを高めます。
決戦にふさわしい曲でしょう(実際にどんな場面で使われているかはわかりませんが)。
購入を迷われている方は、amazonのページやiTunesのページで試聴してみてください。
宣伝のアオリは当然「サントラが出るが大丈夫か?」「大丈夫だ、問題ない」
でも、CDが売れない昨今、この盛り上がりがなければサントラが発売されなかったかもしれません。
CDは2枚組、初回特典はオリジナルデザインのスリーブです。コレクター向けですね。
作曲者は長谷川憲人さんと甲田雅人さん。
全体の作風としては、PVのようにコーラスを取り入れた曲が多いことでしょうか。
聖書をモチーフにした作品だけに、荘厳な雰囲気を出していますね。
かと思うと「1022150420」(どういう意味?)「啓示」のように完全なロック調の曲もあったり、
「You are Mine」(告白?)のようなポップな曲もあったりと、耳を飽きさせません。
一押しは2枚目に収められた「聖者よ、静かに眠れ」。
エルシャダイのテーマをアレンジしたものですが、女声コーラス、打楽器の刻み、うねりのあるバイオリンのメロディがテンションを高めます。
決戦にふさわしい曲でしょう(実際にどんな場面で使われているかはわかりませんが)。
購入を迷われている方は、amazonのページやiTunesのページで試聴してみてください。
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