バスで行く真庭 新庄村-蒜山高原(1)
バスで岡山県北の真庭を巡ってきました。
先週は、真庭市の神庭の滝を見てきましたが、
もう少し足をのばして真庭郡新庄村、真庭市蒜山(蒜山高原)へ。
⇒2日目はこちら

◎ルート1日目
JR岡山駅

(中鉄北部バス 岡山・勝山線)

JR中国勝山駅

(コミュニティバスまにわくん 新庄・久世ルート)

「新庄上(※)」下車

※真庭市公共交通マップでは「新庄村役場前」と記されている

◎ルート解説
基本的には、岡山県内の移動というのは自家用車を使うものです。
都会のように、きめ細かい公共交通機関はないので。

ただ、本数は少ないながらバスはあります。
今回はまず中鉄北部バスを利用。高速を通って県北へ。

JR岡山駅-JR中国勝山駅間が片道2180円。
往復で買うと2700円となり、お得。

中国勝山駅へ着いたら、真庭市のコミュニティバス「まにわくん」で新庄村へ。
どこまで乗っても大人200円と格安ですが、新庄村行きは1日4本しかない。乗り過ごさないように。
バスには両替機もなく、車内のアナウンスも機械音声じゃなく運転手さん自身がやります。
都会の便利さに慣れてると、むしろ新鮮ですらある。

約40分で新庄村到着。


◎JR中国勝山駅周辺

町の四方は中国山地の美しい山並みに囲まれている。
空の青さとあわさって、見ていて飽きない。

駅から徒歩5分ほどにローソンもあるので、食料など調達したければそこへ。


勝山文化センター。
駅から徒歩10分、「檜舞台」という通りを抜けたところにある。
市民のイベントなどで使用されてますが、別に観光客でも気軽に休憩できます。
おかやまモバイルSPOT(岡山県公衆無線LANサービス)も利用可。無料。


文化センター内には「旬うらら」という喫茶店がある。
この時期、外のテラスからは桜と旭川の眺めが素晴らしい。


◎新庄村
 
村役場。

この日は岡山県議会議員選挙の期日前投票が行われていた。
村の人がポツポツと役場に来ていた。
ごった返す東京の投票所と比べると、非常に静かである。

ちなみに、県の開票速報ページによると、
当選したのは河野けいじ氏(36)。
現職の浅野みのる氏(75)との一騎打ちを制した形に。

ヨソの人間の勝手な感想ですが、老い先短いお年寄りよりかは、
男盛りの方のほうが、真庭の未来の事を真剣に考えてくれると思う。
河野氏のこれからに注目したい。


「出雲街道 新庄宿」とある石灯篭。
新庄村は、もともと参勤交代の宿場町だったそうで、
あちこちにその名残を見ることができる。


資材置き場と、はるかに見える中国山地。
さすがに県南と比べると肌寒い。


◎がいせん桜通り

この時期の村の目玉は「がいせん桜」。
日露戦争の勝利を祝して植えられた桜の通りのこと。
県南より少し遅れて開花する。


村役場からは歩いて2,3分。
写真の橋の向こう側が、がいせん桜通り。


夕方のがいせん桜通り。
両脇には、宿場町だった頃の家並みが保存されている。
桜、家並み、川のせせらぎがセットになっていて、非常に美しい。


橋から撮った新庄川。
にごりのなさとせせらぎの心地よさに、気分が洗われる。


桜は、夜間になるとライトアップする。
カメラを構える人多数。


◎すみれ食堂
がいせん桜通り内にある、ホルモンうどん・そばのお店。
村内の数少ない飲食店の1つ。

70代、この道38年のおばちゃん1人が切り盛りしています。
名物ホルモンうどんは900円。目の前の鉄板で焼いてくれます。
自家製のタレは絶品で、食が進みます。
(ニンニクを結構使っているようだから、後で歯磨きはしっかりと……)

テーブルが2つしかなく、桜の時期は混む可能性が非常に高いです。
また、お歳なので、夕方ごろになると「疲れたからできません!」と断る場合も。
行くなら日が高いうちがおすすめ。
お持ち帰りもあり。

「腰が痛い」「ホルモンは硬くて手がくたびれる」とボヤキが多いですが、
基本的には親切なので、ブツブツ言いながらもちゃんと作ってくれます。

ぶっきらぼうなお店も面白いんじゃない、という人は一度行ってみましょう。
都会の丁寧すぎる接客に慣れてると、むしろ新鮮かもしれない。

ちなみに、店内ははっきり言って汚いです。
田舎の飲食店ですから、そこは頭に入れていきましょう。

お店は新庄村の公式サイトでも紹介されてるのですが、
おばちゃんによると「宣伝を頼んだ覚えはない」そうで。むしろ迷惑らしい。

ひっそりと、末永くお元気で店をやって欲しいものです。


おまけ:不識庵機山を撃つの図に題す
すみれ食堂の、ボロボロで何十年も匂いが染み込んでそうなのれんに書いてあった漢詩。
妙に印象に残ったので、全文を調べてみた。


不識庵機山(ふしきあんきざん)()つの()(だい)す 頼山陽(らいさんよう)


鞭聲粛粛夜過河 
鞭聲粛々夜河(べんせいしゅくしゅくよるかわ)(わた)

暁見千兵擁大牙 
(あかつき)()千兵(せんぺい)大牙(たいが)(よう)するを

遺恨十年磨一剣 
遺恨十年一剣(いこんじゅうねんいっけん)(みが)

流星光底逸長蛇 
流星光底長蛇(りゅうせいこうていちょうだ)(いっ)


川中島の合戦にて、上杉謙信が武田信玄に迫りながら討ちもらした様子を描いた詩。

最初は中国の刺客・荊軻の始皇帝暗殺失敗をうたったものかと思いましたが、違いますね。
荊軻はたった一人であり、千兵ではないですから。

おばちゃんがどんなつもりでこれを掛けているかは聞いてません。

漢詩の詳細はこのサイトでどうぞ。
| 雑記 | 22:03 | comments (0) | trackback (0) |
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