落合博満氏が、中日監督を退いた直後に出版。8年間の采配について語った一冊。
表見返しにて、筆者は下記のように振り返っている。
自分の采配を「正しかったか」それとも「間違っていたか」という物差しで考えたことがない。ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということだけである
落合采配で最も論じられる、2007年日本シリーズ第5戦、山井から岩瀬への継投。
筆者は本書の76ページにて、「プロ野球OBとしては山井の完全試合を見たかった」と語っている。しかし、優先するべきは「中日53年ぶりの日本一」。結果、ドラゴンズは日本一を制した。
野球は素人でも作品の是非を論じやすいスポーツである。しかも成否で論じやすい。
しかし、大事なのは今優先するべきを頭におき、とりうる最善の手を選ぶこと。
本書は「今、この時」をどう切り抜け、成功を収めていくかのヒントがちりばめられている。
また、「将の将」たる監督としての心構えは、上位のリーダーの参考になりそう。
野球選手以外にもためになる考えはいくつもある。
多少説教くさい感はあるが、それでも8年間でリーグ優勝4回、日シリ5回の名将の発言なので、読んでみて損はないのではないだろうか。
長嶋茂雄 最後の日。1974.10.14(鷲田康/文藝春秋)
人生賭けて 〜苦しみの後には必ず成長があった〜(金本知憲/小学館)
中継ぎ投手 荒れたマウンドのエースたち(澤宮優/河出書房新社)
決めて断つ(黒田博樹/KKベストセラーズ)
采配(落合博満/ダイヤモンド社)
野球にときめいて 王貞治、半生を語る(王貞治/中央公論社)
プロ野球スカウトの眼はすべて「節穴」である(片岡宏雄/双葉社)
伝える わたしが見てきた野球80年(杉下茂/中日新聞社)
愛甲猛のプロ野球ガチンコ観戦ノート(愛甲猛/オークラ出版)
野球を学問する(桑田真澄、平田竹男/新潮社)
スカウト プロ野球の輪郭をふちどってきた男たち(安倍昌彦/日刊スポーツ出版社)
球界の野良犬(愛甲猛/宝島社)
PL学園OBはなぜプロ野球で成功するのか?(橋本清/ぴあ)
絆 冬は必ず春となる(岩隈久志/潮出版社)
133キロ怪速球(山本昌/ベースボール・マガジン社)
投手・桑田真澄の青春(石川好/シンコーミュージック・エンタテイメント)
私の履歴書 プロ野球伝説の名将(鶴岡一人・川上哲治・西本幸雄・稲尾和久/日本経済新聞出版社)
アンダースロー論(渡辺俊介/光文社)
魂のフルスイング(小笠原道大/KKロングセラーズ)
甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯(門田隆将/講談社)
スト決行 プロ野球が消えた2日間(朝日新聞スポーツ部/朝日新聞社)
野球肩・野球ひじを治す本(川島堅/マキノ出版)
背番号三桁「僕達も胴上げに参加していいんですか?」(矢崎良一ほか/竹書房)
もうひとつのフィールド・オブ・ドリームス 伝説のエース 小川健太郎物語(中村素至/新風舎)
左腕の誇り 江夏豊自伝(江夏豊/構成・波多野勝/草思社)
忘れられた名投手-北井正雄と野球のぼせモンたち-(高井正秀/文芸社)
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松坂大輔「証明」(降籏学・日刊ゲンダイ写真部/PHP研究所)
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巨怪伝-正力松太郎と影武者たちの一世紀(佐野眞一/文藝春秋)