自分の采配を「正しかったか」それとも「間違っていたか」という物差しで考えたことがない。ただあるのは、あの場面で最善と思える決断をしたということだけである
落合采配で最も論じられる、2007年日本シリーズ第5戦、山井から岩瀬への継投。
筆者は本書の76ページにて、「プロ野球OBとしては山井の完全試合を見たかった」と語っている。しかし、優先するべきは「中日53年ぶりの日本一」。結果、ドラゴンズは日本一を制した。
野球は素人でも作品の是非を論じやすいスポーツである。しかも成否で論じやすい。
しかし、大事なのは今優先するべきを頭におき、とりうる最善の手を選ぶこと。
本書は「今、この時」をどう切り抜け、成功を収めていくかのヒントがちりばめられている。
また、「将の将」たる監督としての心構えは、上位のリーダーの参考になりそう。
野球選手以外にもためになる考えはいくつもある。
多少説教くさい感はあるが、それでも8年間でリーグ優勝4回、日シリ5回の名将の発言なので、読んでみて損はないのではないだろうか。
[表紙画像]
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