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◆高校野球おすすめ書籍◆
中継ぎ投手 荒れたマウンドのエースたち[プロ野球]
(澤宮優 河出書房新社)
セットアッパーとして活躍した投手たちのノンフィクション。
中継ぎは長年先発に比べて地位が低い。
記録面でもホールドの規定が2005年に改訂され、それ以前の数字は参考記録となっている。
それでも、時として先発や抑え以上にインパクトを与える選手がいる。
この本では、そんな束の間脚光を浴びた9人を取り上げている。
人数が多いこともあって、それぞれの掘り下げ具合はいまいち。
アマ球界でスターだった選手が、プロで脇役に甘んじるには相当な葛藤があったと想像されるのだが、その心情まで文章を割いてはいない。
木田優夫さんの「全員がダルビッシュになれるわけじゃないし、その中でも生きていかなきゃいけない」という言葉に、気持ちの整理がうかがえる程度か。
薄味ではあるが、80〜00年代の中継ぎを知るには良い本。
引っかかるのが、「この選手のおかげで中継ぎが認められるようになった」という記述が複数の選手で書かれていること。
誰だかハッキリしろよ……と思うが、中継ぎとは結局スポット的にしか認められないものなのかもしれない。
☆登場する選手一覧
石井弘寿
河原純一
木田優夫
佐野慈紀
鹿島忠
篠原貴行
吉田修司
吉田豊彦
福間納
[表紙画像]
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中継ぎ投手 荒れたマウンドのエースたち(澤宮優)
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