2003年、埼玉栄高校野球部に入部した7人を中心に、女子と野球の現状を描いた作品。
著者の長谷川氏は女子野球ワールドカップを取材した「真っ直ぐ、前を」という著書もある。
読んで思ったのは「男女混合でするより、別々にチームを作った方が良い」ということ。時たま高校野球で試合に出られない女子部員が話題になるが、身体能力差や性差を超えてチームを作るのは非常に難しそうだ。もし経済的、地理的な問題がクリアできるなら、埼玉栄のような女子野球部のある高校に入った方がいいのではないだろうか。
もう一つわかったのが、女子でも勝利に賭ける気持ちは同じだということ。ライバル神村学園との度重なる死闘はまさに名勝負。是非読んでみてください。
甦る!女子プロ野球 ヒールをスパイクに履きかえて(谷岡雅樹/梧桐書院)
日本女子プロ野球リーグの挑戦 ガラスのスパイクを届けに(戸高真弓美/日本女子プロ野球機構・出版文化社)
女子プロ野球青春譜1950 戦後を駆け抜けた乙女たち(谷岡雅樹/講談社)
真っ直ぐ、前を 第二回女子野球ワールドカップ 日本代表の十日間(長谷川晶一/河出書房新社)
ワールド・ベースボール・ガールズ(長谷川晶一/主婦の友社)