監督をテーマにしたノンフィクションの第4弾。
今回の特徴は一人あたりの監督のページ数が多いこと。1が22人、2が16人、3が14人だったのが、今回は7人。その分ボリュームが多くなり、監督の人となりがよりわかるようになっている。
中でも八重山商工・伊志嶺吉盛監督のインタビューはなんと160ページに及ぶ大長編。これと「南の島の甲子園 八重山商工の夏」を合わせて読めば、八重山商工のことはほぼわかるのではないだろうか(重なってる部分も多いけど)。
もうひとつ印象的だったのが、シリーズ2度目の登場となる横浜高校の渡辺元智監督。いわく「今のこどもは夢はあっても我々の言うことをただやるだけ。(略)自分なりの努力がない」。
名将は、こどもの気質が明らかに変化しているという。私たちは、この言葉をどうとらえるべきだろうか?
☆登場する監督
渡辺元智(横浜)
中迫俊明(鹿児島工)
佐藤和也(新潟明訓)
阪口慶三(大垣日大)
大井道夫(日本文理)
松本吉啓(千葉経大付)
伊志嶺吉盛(八重山商工)
監督と甲子園6 頑張れ公立高校!(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
海のかなたの甲子園 沖縄・本土復帰への祈りと52年目の全国制覇(市川実/双葉社)
監督と甲子園5 頂点に挑んだ男たち(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
蔦文也と池田高校 教え子たちが綴る“攻めだるま”野球の真実(畠山準、水野雄仁、江上光治/ベースボール・マガジン社)
真実の一球-怪物・江川卓はなぜ史上最高と呼ばれるのか-(松井優史/竹書房)
北の球人 元氣、本氣、一氣、佐藤茂富の高校野球(岡崎敏/日刊スポーツ出版社)
監督と甲子園4 輝く個性を放つ指導者たち(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
全員野球 中村良隆監督物語(山口真一/一草舎出版)
あきらめない限り、夢は続く 愛工大名電・柴田章吾の挑戦(田尻賢誉/講談社)
阿波の「攻めダルマ」蔦文也の生涯(富永俊治/アルマット)
嶋清一 戦火に散った伝説の左腕(山本暢俊/彩流社)
ハンカチ王子と老エース 奇跡を生んだ早実野球部100年物語(門田隆将/講談社)
監督と甲子園3 人を育てる。すべては未来のために(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
Teikyo〜帝京高校野球部と前田監督〜(中里洋二朗/協力・帝京高校)
監督と甲子園2(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
炭鉱町に咲いた原貢野球 三池工業高校・甲子園優勝までの軌跡(澤宮優/現代書館)
球聖飛田穂州伝(神門兼之/つげ書房新社)
監督と甲子園(藤井利香/日刊スポーツ出版社)
魔術師 三原脩と西鉄ライオンズ 決定版(立石泰則/小学館)
攻めダルマ 蔦さん -池田高校・蔦文也監督遠望(大川公一/アーバンプロ出版センター・街と暮らし社)
蔦文也のIKEDA行進曲(北原遼三郎/洋泉社)
落ちこぼれの甲子園 横浜高校野球部の奇跡(軍司貞則/講談社)
甲子園への挑戦 高校野球監督列伝[1](徳丸壮也/星雲社/刊々堂出版社)