「女子大生の高校野球への問いかけ スポーツ史的アプローチ」との副題が添えられている通り、女子大生60名から集めた高校野球の疑問に答える本である。
「なぜ新聞社が大会を主催しているの?」
「甲子園とインターハイはどう違う?」
「勝つと校歌が流れるのはなぜ?」
等々。
高校野球には「お約束」が多いものだが、「お約束」で片付けるのではなく理由も知りたい人は、読んでみてはどうだろうか。
もう一つ、この本の特徴は明治・大正の野球について解説していること。「インブリー事件」「早慶戦中止」「野球害毒論」といったトピックもチェックしたい。