三田紀房「砂の栄冠」69話感想（週刊ヤングマガジン連載）

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砂の栄冠　第69話「掴みはOK」

（週刊ヤングマガジン2011年11月21日／51号）

ああ、あれこそは七嶋様必勝の御構え　スイッチピッチャーのお姿……

右投げのピッチャーは、左でも投げる事が出来るのか？

21世紀枠の公立校は、甲子園で優勝する事が出来るのか？

出来る　出来るのだ

＊

大阪杏蔭との試合前、左投げで甲子園の観客を沸かせる七嶋。
滝本さんやトシエさんは「何やあれ」と怪訝な表情だが、小林さんは思い当たる節がある様子。

小林さんは宿舎で七嶋にこんなアドバイスをしていました。
「甲子園の高校野球ファンにとって、21世紀枠の学校って正直どうでもいい。
どんなチームかよくわからないし。
観客が見たいのは地区優勝校同士のガチンコ勝負で、21世紀枠の試合はお昼寝タイム。
樫野は東横浜と延長15回まで戦ってそこそこ知られているけど、何かやって観客の心をつかまないと注目してもらえない」
七嶋はこのアドバイスを守り、まず観客を驚かせることに成功します。

＊

その後、本来の右投げを披露。
大阪杏蔭の選手は「なんや、左はハッタリか」と拍子抜け。
なんか、どいつもザコっぽいぞ。近畿のチャンピオンの割には。
もしかすると、彼らはかませ犬なのか？　５週くらいで終わるかも。

＊

アルプススタンドでは七嶋母が父母会に指示を出しています。
看護士なのに、よく休みが取れましたね。
そして唐木部長率いる吹奏楽部もスタンバイ。
いい曲はできたんだろうか？
あと、それを漫画でどう表現するのかが気になる。

＊

試合前のガーソは舞い上がっており、まともなアドバイスが出せません。
「あと……
そのあれだ……
ええと
か・風な風に気をつけろ」
まあ普段から大したアドバイスはできませんが。
動揺しているのはナインも同じ。
彼らを落ち着かせるため、七嶋は逆腕でのキャッチボールを行います。

ここで「なんや、おもろいチームやな」と観客が再び反応。
七嶋はしてやったりの表情。
「そうだ、樫野の試合は面白いぞ！
見ておかないと入場料損するぞ！」
なんか、プロ意識が芽生えてますね。

＊

NHKの解説は松菱重工野球部元監督の池森さん。
松菱は三菱とわかるが、池森さんの名前の元ネタは誰でしょうね。
ちょっと調べてみましたが、わかりませんでした。
左投げの効果についてどうたらこうたら言いますが、読者にはおなじみなのでカット。
最近読み始めた人は38話か4巻を参考に。

＊

体を温めたところで両チーム整列。
次週、いよいよ試合開始です！

＊